看護師や介護士、販売サービス業など、仕事上、感情コントロールが要求される働き方を感情労働と呼びます。特にそういった職業に就いていれば、仕事でネガティブな感情になっても、表情や態度に出すことはできません。
とはいえ、複雑な心を持った人である以上、「早く前向きになろう」とか「気持ちを切り替えなくちゃ」と思っても、気持ちが付いてこない時はあるものです。たとえば、医療現場の看護師であれば、理不尽な患者さんやその家族、威圧的な先輩、トラブルを起こす部下など、いろいろな立場の人がいる中で不愉快なことが起こり得ます。また、重い怪我や病気を扱う現場となれば、生死に関わるつらい現実に直面することもあるでしょう。ここでは、そんな混乱状態になりそうな時、上手く気持ちを切り替える方法を紹介していきます。
まず、気持ちの切り替えで実践してほしいのが、人に話すことです。ネガティブな感情が沸いた時、身近な人と話すことは良いことです。人に話すことで自分の感情が整理され、気持ちを切り替えることができます。親身になってくれる相手から共感をもらえるだけでも、多少気持ちが楽になるものです。できるだけ一人で抱え込まず、話して解消するようにしましょう。ただ、話して良い相手かどうかはしっかりと見極めることが大事です。
次に、仕事中の切り替えテクニックとしておすすめなのが、ストレッチや深呼吸、そして散歩です。気持ちが乱れる出来事が起きた場合、落ち込みモードに入ると、さらにネガティブ思考が雪だるま式に大きくなってしまいがちです。そんな時、ストレッチや深呼吸、散歩をしてスイッチを入れ替えることで、多少気分をリセットすることが可能になります。ここで大事なのが、周囲の環境を変えることです。化粧室に行ったり、外に出たりして、一人だけの場を作りましょう。そうすることで冷静な視点が生まれ、気持ちが切り替えやすくなります。
看護師をはじめとする感情労働の職場で働く方は、ぜひ自分にマッチした切り替え方法を模索しておきましょう。気持ちの切り替え方法に関しては、こちらのHPにわかりやすくまとめられていたので、併せてアクセスしてみてください。